【登録販売者試験】人体の構造と働き~消化器系②咽頭・食道・胃~【第2章ポイント】
スポンサーリンク
こんにちわ。今日は前回の消化器系①の続きです。
前回の記事はコチラ
今回は、咽頭・食道・胃の話になります。私の場合、胃はテストでも間違えるほどややこしいと感じました。しっかり内容を理解して覚えることをおすすめします。
咽頭(いんとう)・食道
咽頭は、口腔はら食道に通じる食物路と、呼吸器の気道とが交わるところ。
飲食物を飲み込む運動が起きるときには、喉頭の入り口にある弁が反射的に閉じることにより、飲食物が喉頭や気管に流入せずに食道へと送られる。
食道は喉もとから上腹部のみぞおち近くまで続く、直径1~2㎝の管状の器官で、消化液の分泌腺はない。
嚥下された飲食物は、重力によって胃に落ち込むのではなく、食道の運動によって胃に送られる。
食道の上端と下端には括約筋があり、胃の内容物が食道や咽頭に逆流しないように防いでいる。胃液が食道に逆流すると、胸やけが起きる。
※この内容は呼吸器系で再度詳しく説明します。
胃
胃は、上腹部にある中空の臓器で、中身が空の状態では扁平に縮んでおり、食道から内容物が送られてくると、その刺激に反応して胃壁の平滑筋が弛緩し、容積が拡がる。
※平滑筋とは
消化管では平滑筋は消化物を収縮により運ぶ役割を持つ
胃酸と消化酵素
胃の内壁は粘膜で覆われて多くのひだをなしている。
粘膜の表面には無数の微細な孔があり、胃腺につながって塩酸(胃酸)のほか、ペプシノーゲン等を分泌している。
ペプシノーゲンは胃酸によって、タンパク質を消化する酵素であるペプシンとなり、胃酸とともに胃液として働く。
タンパク質がペプシンによって半消化された状態をペプトンという。
また胃酸は、胃内を強酸性に保ち、内容物が腐敗や発酵を起こさないようにする役目を果たしている。
胃粘液の働き
胃液による消化作用から胃自体を保護するため、胃の粘膜表皮を覆う細胞から粘液が分泌されている。
胃液分泌と粘液分泌のバランスが崩れると、胃液により胃の内容物が損傷を受けて胃痛等の症状を生じることがある。
また胃粘液に含まれる成分は、小腸におけるビタミンB12の吸収にも重要な役割を果たしている。
胃の内容物
食道から送られてきた内容物は、胃の運動によって胃液と混和され、かゆ状となって小腸に送り出されるまで数時間、胃内に滞留する。
滞留時間は、炭水化物主体の食品の場合には比較的短く、脂質分の多い食品の場合には比較的長くなる。
炭水化物主体の食品例
単純炭水化物:砂糖・果物・ジャム・アルコール
複合炭水化物:米・もち・パン・パスタ・うどん・その他麺類
脂質分の多い食品例
油脂・脂肪の多い肉・乳製品・ナッツなど
②の最後
咽頭はこれから出る喉頭と間違えることか多かったです。咽頭のほうが喉頭よりも奥に位置していると覚えました。胃の内容もなかなか覚えづらいですが、ここで挫折せずゆっくり覚えていきましょう。