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【登録販売者試験】第1章まとめ②~薬の副作用・相互作用~

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今回は、薬の副作用、相互作用についてのまとめです。小児、高齢者、妊婦それぞれの薬の相互作用のリスクを頭に入れておく必要があります。 

副作用

医薬品の副作用とは、「疾病の予防診断治療のため、または身体の機能を正常化するために、人に通常用いられる量で発現する医薬品の有害かつ意図しない反応」とされている。

また副作用は、薬理作用による副作用、アレルギーの2つに分けられる。

薬理作用とは、薬物が生体の生理機能に影響と与えることをいう。

特に不都合を生じないものであれば、通常副作用として扱われることはないが、好ましくないものについては、一般に副作用とされる

アレルギー

アレルギーを引き起こす原因は、一般的にあらゆる物質によって起こり得るものであるため、医薬品の薬理作用とは関係なく起こり得るもの。

医薬品の有効成分だけでなく基本的に薬理作用がない添加物もアレルギーを引き起こすアレルゲンとなり得る。

医薬品の相互作用

特定の食品と一緒に摂取した場合に、医薬品の作用が増強したり、減弱したりすることを相互作用という。

相互作用のリスクを減らす観点から、緩和を図りたい症状が明確な場合は、なるべくその症状に合った成分のみが配合された医薬品が選択されることが望ましいとされている。

食品との飲み合わせ

食品と医薬品の相互作用は、「飲み合わせ」と表現される。また酒類(アルコール)は、医薬品の吸収や代謝に影響を与えることがある。

アルコールをよく摂取する者はその代謝機能が高まっていることが多いとされる。

アセトアミノフェンなどでは、通常よりも代謝されやすくなり、体内から医薬品が速く消失して十分な薬効が得られなくなることがある。

小児と医薬品

乳児・幼児・小児の年齢区分は下記に分けられる。

  • 乳児 1歳未満
  • 幼児 7歳未満
  • 小児 15歳未満

小児は、身体の大きさに対して腸が長く、服用した医薬品の吸収率が相対的に高くなる。また血液脳関門が未発達であるため、吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しやすい。そのため、中枢神経系に影響を与える医薬品で副作用を起こしやすい。

【POINT】年齢区分はテストに出ることが多いので覚えておくこと

高齢者と医薬品

高齢者の年齢定義は目安として、65歳以上としている。高齢者は生理機能が衰えつつあり、若年期と比べて副作用を生じるリスクが高くなる。食べ物を飲み込む力が弱まり、嚥下障害を起こしやすくなるので注意が必要。

妊婦と医薬品

妊婦は一般医薬品による対処が適当かどうかを含め慎重に考える必要がある。

医薬品と胎児への影響

胎児は母体との間に存在する胎盤を通じて栄養分を受け取っている。胎盤には、胎児の血液と母体の血液が混ざらない仕組み、血液ー胎盤関門がある。

血液ー胎盤関門によってどの程度医薬品の成分が胎児に移行されるのかは未解明のことが多い

ビタミンA含有製剤のように、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると、胎児に先天異常を起こす危険性が高まるものがある。また便秘薬も配合成分や用量によって流産や早産を誘発するおそれがあるものもある。 

母乳を与える女性も、医薬品の成分の一部が乳汁中に移行することが知られており、授乳中は医薬品の使用を避けるか、使用した場合は授乳を避けることとされている。

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